“凍害”という言葉をあまり耳にされたことのない方もおられるかもしれませんので、ご説明させていただきます。
住宅でよくみられる外壁材は窯業系サイディングです。この窯業系サイディングはセメント材と木質材料を圧縮し、壁材にしたものです。その上に塗装をしていくのですが、外壁塗装には、大きな3つの目的があります。それは、家を保護し、美しく保ち、目的と要望に応じた特殊機能を付加することです。
外壁は塗料に守られており、それが劣化しない限りは雨風や雪から家を守ってくれるのですが、どうしても弱い部分があります。それはコーキング(外壁の繋ぎ目)目地廻りや釘廻り、土台水切り廻り等です。劣化がすすむと隙間ができ、そこから雨水が侵入してしまいます。
その侵入した雨水は冬の厳しい寒さで凍り、膨張を繰り返します。するとそのサイディング表層(外壁の表面)を浮き上がらせてしまうのです。何が起こるかというと、写真のように外壁を裏側から壊してしまうのです。
これを凍害とよびます。